Wicle活用事例

コンバージョンを可視化するAIアナリティクス「Wicle」

流入・コンバージョン・来訪頻度をひと目で把握。AIが変化と要因を解析し、ユーザー行動の再現でコンバージョンまでの流れも把握できます。

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兼務で忙しいPMMが実践。AI分析でWeb解析を効率化

Yoshinari Kawachi
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目次

「Webサイトの分析をもっとしっかりやりたいけれど、日々の業務に追われて時間がない……」

マーケティング、営業、プロダクト改善など、複数の役割を兼務するマーケターやPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)の方なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。 施策を実行するだけで手一杯になり、振り返りや要因分析がおろそかになってしまうという課題を感じている方は多いと思います。

私たちWicleチームも同じ課題を抱えています。 しかし、Wicleを活用することで、分析時間を削減しながら、施策の良し悪しを少ない工数で判断できるようになりました。

本記事では、多忙なPMMが実践している「AIを活用した効率的なWeb分析手法」を紹介します。

兼務マーケターの共通課題「Web分析に時間を割けない」

施策の実行に追われ、振り返りが後回しに

多くの中小企業やスタートアップにおいて、マーケターは「何でも屋」になりがちです。 私たちWicleチームのメンバーも例外ではありません。BizDevやPMMという職種柄、担当領域はさまざまで、 マーケティング活動以外の業務も複数同時並行で実行し続けています。

  • 広告運用とクリエイティブ制作

  • コンテンツマーケティング(記事作成・メルマガ)

  • セミナーの企画・運営・登壇

  • 商談・営業活動

  • カスタマーサクセス

  • プロダクト改善の要件定義

これらすべての施策を少人数で回しているため、どうしても優先順位は「施策の実行」が高くなります。 その結果、「Webサイトの数値観測」や「詳細なアクセス解析」に割ける時間は、限りなく少なくなってしまうのです。

「見なきゃいけない」プレッシャーと現実のギャップ

分析が重要であることは理解しています。 しかし、Web解析ツールを開いて、レポート画面から必要な数字を観測するだけでなく、変化の要因を深掘りする……そんなまとまった時間は、日々のスケジュールには存在しません。

「数値を見なければ」というプレッシャーと、「時間がない」という現実の板挟み。 その結果、CV数が落ち込んで初めて慌てて原因を探す、といった後手に回る対応になりがちでした。 この「分析リソース不足」こそが、兼務マーケターが抱える最大のボトルネックでした。

分析工数を削減しつつ変化を逃さない「AI分析」のアプローチ

「全部見る」をやめ、「AIに要約してもらう」

この状況を打破するために取り入れたのは、分析に対するスタンスの転換です。 「データを隅々まで自分で見る」ことを諦め、「AIに要約してもらい、変化だけを把握する」というアプローチに変えました。

AIアナリティクスを活用することで、以下のようなフローに切り替えました。

  1. AIが生成した「要約」をチェックする

  2. 気になった箇所(異常値や変化)を深掘りする

週単位で「施策前後の変化」をクイックに把握

特に重視したのは、週次での定点観測です。 AIが自動的にレポートしてくれる「前週との比較」や「施策実施前後の数値変化」を見るだけで、サイトの健康状態を把握するようにしました。

これにより、分析にかかる工数は劇的に削減されました。 何時間もかけてデータを探すのではなく、「今週は何が起きているか」を理解する。これなら、どんなに忙しくても継続できます。

実践事例:広告CV減少の要因をAI要約で即座に特定

課題:バナー変更後にCVが減少したが、原因が不明

実際にWicleチームで起きた事例を紹介します。 ある時、広告のパフォーマンス改善を狙って、新しいデザインのバナーを入稿しました。

数日経って数値を確認すると、クリック数(流入数)は確保できているものの、コンバージョン(CV)数が減少傾向にあることが分かりました。 「なぜCVが減ったのか?」 従来であれば、ここからWeb解析ツールの各指標を確認し、ランディングページ(LP)のスクロール率や離脱箇所を時間をかけて調査する必要がありました。

解決:AIの一言で「流入の質」の問題と即断

CV減少原因を知るためにWicleのダッシュボードを開き、AIによる要約コメントを確認しました。 すると、そこには明確な答えが表示されていました。

「広告流入からのセッションにおいて、滞在時間などのエンゲージメント指標が悪化しています。流入の質が下がっている可能性があります。」

AIは、単なるPVやCVの増減だけでなく、ユーザーの「サイト内での振る舞い(滞在時間や読了率)」まで加味して分析しています。 このコメントを確認し以下の仮説を立てました。

「新しいバナーはクリックされやすいが、ターゲットではない層まで集めてしまっている(=質の低下)」

成果:分析工数をかけずに、即座に改善アクションへ

原因が「LPの中身」ではなく「流入の質」にあることが分かったため、迷わずアクションを起こせました。

  • LPの修正は行わない(LP自体は悪くないため)

  • 問題のバナーを停止し、別のクリエイティブに変更

  • ターゲット設定を見直す

もしAIの要約がなければ、「LPのファーストビューが悪いのか?」「フォームが使いにくいのか?」と的外れな改善に時間を浪費していたかもしれません。 AI分析のおかげで、仮説検証のサイクルを最小限の工数で回し、機会損失を食い止めることができたのです。

WicleのAI活用で実現する、効率的なサイト改善サイクル

導入はタグを入れるだけ。忙しいチームに最適な設計

私たちが活用している「Wicle」は、こうした「時間のないチーム」のために作られたAIアナリティクスツールです。 導入はWebサイトにタグを1行設置するだけです。複雑な設定やレポート作成は必要ありません。

自動的にデータを計測し、AIが日々のサイト状況を分析・要約してくれます。

多忙なマーケターやPMMにとって、最も貴重なリソースは「時間」です。 Wicleは、その貴重な時間を「データ分析に時間をかける」ではなく、「顧客への価値提供(施策実行)」に使うことを可能にします。

まとめ:忙しい担当者こそ、AIを分析のパートナーに

Webサイトの改善において、「時間がない」は最大の敵です。 しかし、AIの力を借りることで、時間は作れなくても「分析の質」と「スピード」を向上させることは可能です。

  • 詳細な分析はAIに任せ、人間は「意思決定」に集中する

  • 週次のAI要約で、小さな変化や異常を早期に発見する

  • 仮説立案の時間を短縮し、素早くPDCAを回す

今回の事例のように、AIコメントが誤った施策修正を防ぎ、正しい方向へ導いてくれることもあります。 兼務で忙しいマーケターの方こそ、ぜひWicleのようなAI分析ツールを「頼れるパートナー」として迎え入れてみてください。


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