
競合サイトが気になって検索してみたものの、何をどう見ればいいかわからず、トップページを眺めて終わってしまった……そんな経験はありませんか。
競合サイト分析というと、専用の有料ツールや専門知識が必要だと思われがちですが、実はブラウザひとつあれば今日から始められます。見るべきポイントさえ押さえれば、競合がどんな顧客に向けて、どんな価値を訴求しているかが読み取れるようになります。
この記事では、お金をかけずに競合サイトを分析する具体的な方法を紹介します。チェックすべき項目、手順、そして分析結果を自社サイトの改善に活かすところまでをカバーします。
競合サイト分析は無料でどこまでできるか
競合サイトの分析には高額なツールが必要だと考えている方は少なくありません。たしかに、流入キーワードやトラフィック推移といったデータを取得するには有料ツールが必要です。しかし、競合サイトから読み取れる情報のうち、実務でまず押さえるべきものの多くは、ブラウザと目視だけで把握できます。
無料でわかる3つの情報:構成・メッセージ・導線
お金をかけずに読み取れるのは、大きく3つです。
1つ目はサイトの構成。トップページのナビゲーションやページ階層を見れば、競合が何を重視しているかがわかります。
2つ目は訴求メッセージ。ファーストビューのキャッチコピーや、サービス説明ページの言い回しには、ターゲット顧客と提供価値が凝縮されています。
3つ目はCVまでの導線設計。どこに問い合わせボタンを置いているか、資料請求か無料トライアルかなど、CVポイントの設計は誰でも確認できます。
有料ツールが必要になる領域
一方で、検索流入のキーワードや月間トラフィック数、被リンクの状況といった定量データは、外部ツールなしでは取得できません。SimilarWebやAhrefsなどの有料ツールが必要になります。
ただし、最初からそこまで踏み込む必要はありません。まずは目視で得られる定性情報から始めて、定量データは必要になった段階で検討すれば十分です。
競合サイトで見るべき5つのチェックポイント
何を見ればいいかがわからないと、サイトを開いても漫然と眺めて終わってしまいます。以下の5つに絞ってチェックすると、短時間でも意味のある情報が手に入ります。
ファーストビューの訴求メッセージ
サイトを開いて最初に目に入る領域、いわゆるファーストビューは競合のポジショニングが最も凝縮されている場所です。キャッチコピーで「誰に」「何を」約束しているかを読み取ります。
たとえば「中小企業のマーケティング担当者向け」と明示しているのか、「エンタープライズ向け」なのかで、ターゲットの違いが見えてきます。サブコピーやビジュアルも合わせて見ると、訴求の温度感まで把握できます。
サイト構成とページの優先順位
グローバルナビゲーションに並んでいるメニューは、競合が「ユーザーに最も見せたいもの」の優先順位そのものです。「料金」が目立つ位置にあれば価格で勝負する姿勢が見える。「事例」が先頭にあれば実績訴求を重視していることがわかります。下層ページの構成まで見ると、どの機能やサービスに力を入れているかも読み取れます。
CTA(行動喚起)の設計
各ページのCTAボタンを確認してください。「無料で始める」「資料をダウンロード」「まず相談する」など、CTAの文言と配置は競合のコンバージョン戦略を映しています。フォームの入力項目数もチェックしておくと参考になります。項目が少なければリード獲得の間口を広げる方針、多ければ質の高いリードに絞る方針と読めます。
導入事例・顧客の声の見せ方
事例ページは情報の宝庫です。掲載されている企業の業種、規模、役職を見ると、競合が実際にどんな顧客層を獲得しているかがわかります。
事例の数も手がかりになります。10社以上の事例を公開している場合、顧客基盤がある程度成熟している証拠。逆に事例が少なければ、その分野ではまだ実績を積んでいる段階と推測できます。
コンテンツの量と更新頻度
ブログやオウンドメディアを運営しているかどうか、直近の更新日はいつか。コンテンツマーケティングにどの程度リソースを割いているかは、更新頻度を見ればおおよそわかります。
月に数本の記事を出しているなら、SEOに投資している可能性が高い。更新が半年以上止まっているなら、別のチャネルに注力していると読めます。
競合サイト分析の進め方:3つの手順
チェックポイントがわかったところで、実際にどう進めるかを整理します。1社あたり30分から1時間が目安です。3社分析しても半日あれば終わります。
比較対象を3社に絞る
分析対象は3社に絞ります。直接競合から1社、間接競合から1社、代替手段(ツールを使わない選択肢やExcelなど)から1社が目安です。
「もっと調べたい」と思っても、最初は3社に抑えてください。数を増やすと比較の粒度が落ち、結局どの情報が重要なのかがぼやけます。
チェックポイントに沿ってメモを取る
スプレッドシートやメモに、先ほどの5つのチェックポイントを列として並べ、各社の情報を埋めていきます。ポイントは、自社の情報も同じ表の中に入れることです。
競合の情報だけ集めても比較ができません。自社の欄を埋める作業の中で「うちのファーストビュー、結局何を言っているのかわかりにくいな」といった気づきが出てきます。
自社サイトとの差分を3つに絞る
表が埋まったら、自社と競合の差分の中から、優先度の高いものを3つだけ選んでください。全部を一度に改善しようとすると、どれも中途半端になります。
ファーストビューの訴求が弱い
事例ページがない
CTAがわかりにくい
など、改善した場合にコンバージョンへの影響が大きそうなものから着手する。3つに絞ることで、次にやるべきことが明確になります。
無料ツールで競合サイト分析を効率化する
ここまでの方法はブラウザとメモだけでできますが、複数の競合を定期的にウォッチするとなると、手作業だけでは限界があります。無料で使えるツールを活用すると、初回の情報収集にかかる時間を大幅に短縮できます。
Hmhmで競合サイトの全体像を30秒でつかむ
Hmhmは、分析したいサービスのURLを入力するだけで、AIがサービスの概要、ビジネスモデル、機能構成、競合情報までを自動で抽出してくれます。手作業でサイトを巡回しながらメモを取る工程が、URL入力の一操作に変わります。
まず競合3社のURLを入力して全体像を把握し、そのうえで気になるポイントを目視で深掘りする。この2段構えで進めると、短い時間でも質の高い分析ができます。無料で使えるため、試しに自社サービスのURLを入れてみるところから始めてみてください。
Wicleで自社サイトの改善点を見つける
競合との差分がわかったら、次は自社サイトの改善です。Wicleは、自社サイトに訪れたユーザーの行動データをAIが分析し、課題と打ち手を提案してくれます。「ファーストビューで離脱が多い」「フォームの途中で離れている」といった具体的な課題が、感覚ではなくデータで見えるようになります。
競合サイトとの比較で見つけた差分を、自社のデータで裏付けて改善につなげる。この流れをつくれると、分析が一過性のイベントではなく、継続的な改善サイクルに変わります。月間30万PV相当まで無料で利用できます。
[Hmhmリンク]
[Wicleリンク]
競合サイトを見る目的は「自社を変えること」
競合サイトの分析は、競合を知ること自体が目的ではありません。自社のサイトをどう変えるか、その判断材料を得るための作業です。
有料ツールを導入する前に、まずブラウザで競合サイトを開き、5つのチェックポイントに沿って情報を読み取ってみてください。30分もあれば、競合がどんな顧客に、どんな価値を、どう届けようとしているかが見えてきます。そこから自社との差分を3つ絞り出せれば、次にやるべきことは自然と決まります。
手始めにHmhmで競合のURLを入力して、全体像をつかむところから試してみてください。
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Wicle team
Wicle編集部
株式会社プレイドが運営するAIアナリティクス「Wicle(ウィクル)」の公式メディアです。 コンバージョン改善、ヒートマップ分析、セッションリプレイ活用などの実践ノウハウから、プロダクト改善に役立つデータ活用の考え方まで、「データ」「分析」「ユーザー理解」を軸に幅広いコンテンツをお届けしています。
